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2018年度基本方針

2018年度 理事長 金澤 宗一郎

「受け継がれた想いを胸に 輝かせよう希望の光を」

「男子三日会わざれば刮目して見よ」

三国志の呂蒙の言葉である。

人は三日も会わないでいると驚くほど成長しているので、目をこするくらいしっかりと相手を見なさい、という意味で使われているが、私は三日で人は変わることができるのだと解釈し、座右の銘として今も心にとめて生きている。

帯広青年会議所は「修練・奉仕・友情」の三信条のもと、目的である「地域の総合的な発展に寄与」した運動を展開してきました。人生最後の学び舎とも言われる青年会議所には率直な想いや価値観をぶつけあえる志を同じくする最高の仲間がいます。切磋琢磨しながら共に成長し挑戦していくことで、人の価値観を根底から変えられる団体です。とかちの発展に寄与している父の影響もありましたが、私も十勝に帰ると決めたとき、何か地域のために還元できればと考えました。しかしながら自分一人では何もできないと自分の限界を決めてしまい、人生に逡巡しているときに帯広青年会議所のお誘いをいただき入会しました。今思えば帯広青年会議所との出会いは偶然ではなく必然だったのだと感じています。かつて自分の限界を自分で決めてしまった私が、青年会議所に入って様々な学びを得たことで、今では「自分にはなんでもできる可能性がある」と自分の限界を否定しています。

「男子三日会わざれば刮目して見よ」、誰よりも私自身が、過去の自分と現在の自分との違いに驚き、現在を真剣に生きることで自らが望む未来を作ることができる、という「希望」を信じているのです。

 

はじめに

 

青年会議所に入会してみて感じることは、青年会議所システムの完成度の高さにあります。その中でも最大のメリットは「単年度制」にあるのではないかと考えます。

メリットとして、1年毎に役職が変わるため、メンバーは1年毎に様々な役職を経験する事で、豊富な実践経験を積めることができる、また1年間でPDCAサイクルを回すことで「知識、見識、胆識」を兼ね備えることができる、などです。そしてもう一つのメリットとして「時間軸」の思考の整理ができることです。

帯広青年会議所は予定者段階で方針と事業計画を作成し、1年後の12月31日までに委員会が目指していくグランドデザインを描きます。1年後の「未来」を定め、そこから様々な選択肢が流れ下りてくることで、「今」を選択することができ、それが「過去」になります。時間軸は「未来」があって、「今」を選択し、「過去」がある、そして大切なのは「今」だということに気付かされるのです。

「今」を真剣に生きないと、「未来」の希望が失われるばかりか、「過去」を否定されかねません。それは帯広青年会議所2010年代活動指針を軽視し、連綿と受け継がれてきた59年という帯広青年会議所の伝統や歴史、創始の精神に泥を塗ってしまうことにつながります。

本卦還りする60年という節目だからこそ、2018年度一般社団法人帯広青年会議所は、59年の帯広青年会議所の歴史に感謝をし、将来にわたって誇れるような「希望」を生み出す一年とします。そしてその「希望」は、真剣に一歩ずつ歩むところから始まるのです。

 

帯広青年会議所創立60周年

 

昭和33年10月20日に志高き36名の仲間が集い、帯広青年会議所が誕生しました。とかちの明るい豊かな社会を創造し、とかちの未来につながる光を次代へと継承し、その光はまた大きくなり更に次代へとつないできたのが今の帯広青年会議所です。帯広青年会議所は本年、創立60周年という大きな節目を迎えます。60年というのは人で考えると還暦にあたり、お祝いに赤い袖なし羽織や赤い頭巾などが贈られます。このお祝いは60年で再び生まれた年の干支にかえるところから、本卦還りという生まれ変わりを意味しています。このことから、この60周年を帯広青年会議所にとって生まれ変わるべく進化するための挑戦と位置づけます。

そのためには、まずは時代と共に歩んできた帯広青年会議所の歴史を紐解き、多くの先人がその時々を必死に生き抜いてきた時間の積み重ねの上に現在が存在することをしっかりと認識したい。そして温故知新の精神で、時代のニーズを捉え多くの市民の方々と共に、「希望」溢れる未来に向け行動できる中長期的視点に立ったビジョンを描いていきます。

 

スポーツを通じた活力があり絆の強い社会の実現

 

近年、十勝は中学生の全国大会日本クラブユースサッカー選手権U-15の開催や、5000人を超える参加者が走るフードバレーマラソン、2017冬季アジア札幌大会の競技を帯広の森屋内スピードスケート場にて行われるなど、スポーツがとかちに活力を与えています。

2020年に東京五輪の開催が決定してからスポーツ庁が創設され、スポーツを通じた活力があり絆の強い社会の実現に向けて確実に歩みを進めています。現にスポーツを通じた経済・地域の活性化に向けスポーツ市場規模5.5兆円を2025年には15兆円へ拡大、また2017年3月24日に「第2期スポーツ基本計画」が策定され、その中においても、「スポーツで社会の課題解決に貢献し、前向きで活力に満ちた日本を創る」と示しています。

スポーツは、世界の人々に大きな感動や楽しみ、活力をもたらすものであり、言語や生活習慣を超え、人類が共同して発展させてきた世界共通の文化の一つです。心身の両面に影響を与える文化としてのスポーツは、明るく豊かで活力に満ちた社会の形成や心身の健全な発達、生きがいに満ちた生き方の実現のために必要不可欠なものとなっています。またスポーツ基本法においては、スポーツは「次代を担う青少年の体力を向上させるとともに、他者を尊敬しこれと協同する精神、公正さと規律を尊ぶ態度や克己心を培い、実践的な思考力や判断力を育む等人格の形成に大きな影響を及ぼす」と規定されており、スポーツインテグリティ(誠実性・健全性・高潔性)を高め、自我の形成がなされる青少年期に大きな役割を果たします。さらにスポーツに興味・関心のない人たちをスポーツの実施に直接的に促すという観点だけではなく、例えば、スポーツを「みる」ことや「ささえる」ことを通じて、スポーツ価値を認識することができます。

スポーツは子供たちの「希望」であり、社会の課題解決にスポーツを通じたアプローチが有効であることを踏まえ、スポーツを通じた共生社会の実現、経済・地域の活性化、国際貢献に積極的に取り組みます。

 

地域に必要とされる人材の育成

 

青年会議所の使命は、よりよい変化をもたらす力を青年に与えるために成長の機会を提供することです。そしてその成長のための機会というのは常に修練と共にあります。つまり、青年会議所は、事業、例会を通じて、指導力開発(LD)や社会開発(CD)といったトレーニングを行いながら、40歳までの限られた時間の中で、常に成長のための修練を課し続ける団体でいなければなりません。

青年会議所は企業を代表して集う青年経済人の団体です。青年会議所と企業について考えるときに大切なことは、地域社会と企業の関係性です。地域社会が発展してはじめて企業の発展があることを忘れてはなりません。とかちにおいても社会構造の変化や地域経済の停滞など数多くの社会問題を抱えています。そうした様々な問題に対応するプログラムやセミナーを活用し、地域から必要とされる企業づくりの基盤を理解し、地域との関わりを重視した経営ができる青年経済人の開発、育成を行います。

青年会議所は個の能力を高める場であり、企業は能力を発揮する場です。青年会議所で開発された能力を企業に生かすことで、「希望」ある地域社会への発展への寄与と相まって企業につながる運動へとつなげていきます。

 

JCプロトコル

 

青年会議所が団体組織である以上、そこにはルールが存在します。帯広青年会議所は59年という長い歴史の中で連綿と受け継がれてきたJCプロトコル、いわゆる「決め事」があります。とかちの問題や課題に誠実に向き合い運動を展開してきたからこそできた財産であり、一朝一夕では真似ができないからこそ「運営の帯広」という語り継がれる言葉があるのです。厳粛で規律ある運営に事業、例会という意議。運動と運営、この両輪がいつも互いに相乗し合う関係にあるからこそ盤石な運動体を形成することができるのです。メンバー一人ひとりが、組織の下支えによって運動に説得力をもたらしていることを認識し、2018年度の運動を両輪で力強く推進していきましょう。

また帯広青年会議所を世間に広く知ってもらうためには広報活動が極めて重要です。帯広青年会議所のもつネットワークを最大限に活用し、十勝に住まう方々へ速やかで正確な情報発信を行いましょう。さらに帯広青年会議所の活動、運動のみならず、日本青年会議所、北海道地区協議会の活動、運動も合わせて発信することで有機的につながり、帯広青年会議所の更なる信頼へとつながります。青年会議所への理解を深めていただくことで、共感から協力へとつながり、そしてこの好循環こそが、市民に必要とされる帯広青年会議所のあるべき姿です。60周年を迎える本年、より地域に信頼される組織として飛躍しましょう。

 

地域の宝

 

人は皆、企業、生業を持つ一方で、自分の自由な時間を有効に使うべきであり、その時間をボランタリーな運動、つまり青年会議所に参加しているのがわれわれJAYCEEです。その勇気ある挑戦を決意した新入会員を心から歓迎いたします。青年会議所は出自や職業、学歴等の別なく自由な個人の意思により入会ができ、学びの機会を平等に得ることができる団体です。

しかしながら、求めるだけでは何も与えてくれないのも青年会議所です。積極的に事業、例会に参加し青年会議所を通じて何ができるのかを考えていく中で、かけがえのない仲間との出会いや得難い経験を得ることができ、成長へとつながるのです。それを最初に理解できるのが、おびひろ氷まつりの参加だと考えます。入会への経緯は様々あるとは思いますが、理由はどうあれ最後は自分の意志で入会しているのです。ぜひ帯広青年会議所を活用し大いに挑戦してください。

そして、私たちメンバーはアカデミーメンバーが帯広青年会議所の未来を担う人材であることを忘れてはいけません。帯広青年会議所の歴史や創始の精神、ルールやマナーはもちろんのこと、各々がしっかりと目的を見出し積極的に行動できるよう育てていきましょう。一方でアカデミーメンバーが持っている青年会議所色に染まっていない感覚は、新鮮で新しい風を運んできます。とかちの「希望」を創造するときに必要不可欠の風です。私たちメンバーはその新しい風を感じ、互いに切磋琢磨し刺激しあい、共に成長していきましょう。

 

会員拡大

 

青年会議所は戦後間もない焼け野原の中、青年達が「新日本の再建は青年の責務である」と立ち上がり誕生しました。その後一度も途切れることなく現在まで続いてきた事業が会員拡大です。国難な時代に生まれた青年会議所が、今もなお必要とされているのには理由があります。それは「人のため、地域のため」に考えることができる人材が、明るい豊かな社会を創るからです。

しかしながら青年会議所は40歳で卒業するため、拡大を続けていかなければ組織の維持は困難になります。帯広青年会議所は年々会員が減少しています。決して先送りできない問題であり、手遅れになる前にメンバー一人ひとりが真摯に向き合い拡大を進めていかなければいけません。全国のLOMで会員が減少していることを鑑みると、人口の減少や少子高齢化は原因の一つかもしれませんが、拡大が成功しているLOMもたくさんあります。拡大が成功しているLOMと失敗しているLOMとの違いは何なのか、しっかりと情報収集をして戦略的に拡大を進めていく必要があります。

メンバー一人ひとりが帯広青年会議所の魅力や意義を正確に伝え、人の心を動かすことができれば、拡大は成功します。なぜなら地域に一番必要な団体が青年会議所だからです。

「一人では愚痴、10人集まれば声、100人集まれば力になる」

同士が増えると大きな力になります。同士が増えれば、とかちはもっと良くなります。

 

結びに

 

2018年度の運動を展開していくうえで、根底に忘れないでもらいたいことがあります。それは「誠実」であれということです。そしてその「誠実」を体現していくために裏付けされるものが、2017年度基本方針の理念として記載されている「徳」と「絆」だと考えています。変革の能動者たらんとする我々には想像を超える修練が待っています。時にはあまりの壁の大きさに逃げ出したくなるときもあるかもしれません。しかしながらどんな困難があろうとも、断固たる決意で何事にも挑戦し続けるという強い意志を持って、「今」と「誠実」に向き合い一歩ずつ歩むその先にとかちの明るい豊かな未来があるのです。

 

Yesterday is history.

Tomorrow is a mystery.

Today is a gift.

That‘s why it is called the present.

 

フランクリン・ルーズベルト大統領の夫人エレノア・ルーズベルトが残した言葉です。「今」は贈り物であり、毎日は奇跡の連続です。一度きりの人生を大切に生きようではありませんか。「希望」ある未来を切り開いていくために。

 

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一般社団法人帯広青年会議所

事務局

〒080-0013 帯広市西3条南9丁目

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TEL : 0155-24-6255

FAX : 0155-25-0721

e-mail : info@obihiro-jc.jp

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