10月第一例会「青少年が輝ける地域を目指して~地域探究の旅人~」【2025.10.01】
2025年10月1日(水)とかちプラザレインボーホールにて、10月第一例会「青少年が輝ける地域を目指して~地域探究の旅人~」が開催されました。
その様子をご報告いたします!
この記事の目次
1、開会のご挨拶
はじめに、一般社団法人帯広青年会議所 理事長 米澤 祥隆(よねざわ よしたか)君よりご挨拶がありました。
今年度は青少年が地域を愛し、自ら行動できる人財へと成長するため、リーダーシップや協働力、問題解決能力を育む事業を実施してきたことが紹介されました。人口減少が進む中、人財の「質」を高めることの重要性が語られ、地域から世界で活躍できる人財を輩出していきたいとのお話がありました。

2、趣旨説明

続いて、アクティブユース育成委員会 委員長 太田 祐介(おおた ゆうすけ)君より趣旨説明が行われました。
本年は二つの青少年育成事業に取り組んでいること、それぞれに共通するのは「青少年が次代を担う力を伸ばすこと」であると述べられました。本例会を通じて青少年育成事業への理解が深まることを期待している、との説明がありました。
3、事業説明

続いて太田委員長より、事業内容の説明がありました。
学校だけでは十分に取り組めない探究活動を補い、青少年が地域や仲間と関わりながら成長できるプログラムを展開したことが紹介されました。
体験を通じて情報企画力・協働力・実行力・発信力などを養うことができたほか、姉妹都市との交流やグローバルな研修事業についても報告がありました。特に国際交流では「多様性を育み、新しいリーダーシップを発揮できる人財を育成すること」を目標に活動したとの説明がありました。
4、第1部 講演

「変化する社会で求められる 地域と未来をつなぐ教育参画のススメ」と題し、株式会社Study Valley田中 悠樹(たなか ゆうき)様よりご講演をいただきました。
田中様からは、高校で必修化された探究学習を「単なる調べ学習」で終わらせず、地域や企業と連携し、実社会の課題解決に挑戦することが重要であるとのお話がありました。
また、人口減少が進む地域において、若者が「自分の地域の魅力や価値」を理解することは定住やUターンにつながる大きな要素であると指摘されました。教育と社会が結びつくことで、若者には将来像を考える機会が、企業には人財確保のきっかけが生まれるとの説明もありました。
最後に「探究学習は学校だけでなく、社会全体で次世代を育てる取り組みである」と結ばれ、参加者に強い印象を残す講演となりました
グローバルユース国連大使 清水 麻衣亜(しみず まいあ)さん

日本青年会議所が行う青少年育成事業「グローバルユース国連大使」の活動に参加した鹿追高校2年生 清水麻衣亜さんより「ドイツ現地学習と平和教育」についての発表がありました。
現地で強制収容所を訪れた体験を通じ、日本の資料学習では得られない歴史の重みを肌で感じたこと、「同じ過ちは二度としない」というドイツ社会の意思に触れたことが紹介されました。
また、自身の得意分野を活かしながら平和啓発活動を進めていきたいとの決意が語られました。

アクテイブユースプロジェクトAチームの皆さんからの発表です。
中心市街地の衰退や公共交通の利便性低下を課題として提示する発表がありました。
SNSを活用した商店のPRや歩行環境整備を提案し、「公共交通が改善されれば地域全体の魅力も向上する」との意見が述べられました。

アクテイブユースプロジェクトBチームの皆さんからの発表です。
十勝の高い食料自給率や豊かな農業資源を強みとしつつ、観光施設の老朽化や地域格差などを課題とする発表がありました。
その上で「温泉資源の発信強化」「食の収穫祭やワークショップ開催」「農業と観光を結びつけたイベント企画」などの提案がありました。

アクテイブユースプロジェクトCチームの皆さんからの発表です。
農業依存を見直し、他産業の可能性を育てることの必要性が発表されました。
外国人観光客向けプログラムや体験型イベント、地域企業のPR活動などを具体策として示し、「農業以外の強みを育てることが十勝の未来に欠かせない」との発表がありました。
6、第3部 トークセッション




続いて、登壇した高校生と田中様によるトークセッションが行われました。 まず、「探究活動を通して自分はどう成長したか」という問いに対し、学生からは、課題を自ら発見し、仲間と意見を交わしながら考える力を養うことができたとの声がありました。
また、「自分から行動することで、新しい世界が広がった」という実感も共有されました。
「学校や地域を越えた仲間と協働する経験」についても触れられ、考え方の違いに触れたことが大きな刺激となり、視野が広がったとの意見が相次ぎました。特に「自分の学校の中だけでは得られない学びがあった」との感想は印象的でした。
さらに、「地域の産業や企業を知ることが進路選択のきっかけになった」という声もありました。地元の企業が抱える課題を知り、自分たちがどう関わっていけるのかを考えることが、将来のキャリアに直結する学びになったと語られました。
最後には、「一歩踏み出すことの大切さ」「異なる世代と対話することの意義」「地域をより良くするために若者が担える役割」について熱い意見交換が行われました。会場全体が真剣な雰囲気に包まれ、高校生が主体的に考え、発言する姿に大きな拍手が送られました
7、総括

最後に、一般社団法人帯広青年会議所 副理事長 津田 祥平(つだ しょうへい)君より総括を述べました。
本事業は本年度の重点的な取り組みの一つであり、青少年の成長や地域の未来を見据えた活動として大きな意義があることが改めて述べられました。
来年度に向けても国際社会で活躍できる青少年育成を進めていく決意が示され、例会は盛況のうちに閉会いたしました。
8、おわりに

今回の例会を通じて、地域の未来を担う青少年が、自らの可能性を見つめ直し、新たな一歩を踏み出す姿を見ることができました。
探究活動や発表、そして対話の中で生まれた「気づき」や「つながり」は、彼らがこれからの人生を歩む上での確かな糧となることでしょう。
また、地域の大人たちにとっても、若者たちの真剣な眼差しや柔軟な発想に触れることは、未来への希望を感じる貴重な機会となりました。
本事業を契機に、青少年が地域に誇りを持ち、共により良い社会を築いていけるよう、今後も帯広青年会議所は地域とともに歩みを進めてまいります。
本日はお疲れ様でした。
本日も最後までご一読ありがとうございました!

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