10月第二例会「帯広ガストロノミー~美食文化とまちづくり~」【2025.10.29】

 

 2025年10月29日(水)帯広市民文化ホールにて、第二例会「帯広ガストロノミー~美食文化とまちづくり~」が開催されました。


 その様子をご報告いたします!



この記事の目次

 


 はじめに、一般社団法人帯広青年会議所 理事長 米澤 祥隆(よねざわ よしたか)君より、「人口減少や若者流出が進む中、十勝の豊かな食文化を地域創生の軸として磨き上げることが求められています。帯広青年会議所は、農畜産物を生かした観光振興を通じて、行政・企業・市民と連携しながら地域資源の価値を高め、持続可能なまちづくりを目指してまいります。」とのご挨拶がありました。



 

 次に、とかちムーンショット委員会 副委員長 小川 将司(おがわ まさし)君より、趣旨説明が行われました。

 「日本各地で少子高齢化や若者の流出が進む中、地域の活性化が大きな課題となっています。帯広青年会議所では、持続可能な地域経済の発展を目指し、3ヵ年計画のもと観光と食文化に焦点を当てた事業を展開しています。本例会では、十勝の農畜産物を生かした十勝美食倶楽部の取り組みを紹介し、食文化を通じた地域発展の可能性を探ります。ご参加の皆さまには、食をきっかけに地域を支える一員として行動を起こしていただくことを期待している」との説明がありました。




 


 次に、とかちムーンショット委員会 副委員長 能登 祐輔(のと ゆうすけ)君より、これまでの2年間の事業実績について説明が行われました。

 「一般社団法人帯広青年会議所では、2年間にわたり観光と食を軸に地域の魅力発信に取り組んでまいりました。アドベンチャートラベルや食体験を通じ、地元観光事業者とともに十勝の可能性を検証し、外部講師を招いた例会では観光振興の課題と方向性を議論しました。新たに発足した十勝美食倶楽部を中心に、地域資源を磨き上げ、観光と食文化の融合による持続的な発展を目指している」との説明がありました。


 




 次に、「帯広ガストロノミーの普及」と題して、株式会社WOWWOWプラス 渋谷 明子(しぶや あきこ)様よりご講演いただきました。ガストロノミーとは、地域の文化や人々の暮らしが息づく“食の総合芸術”を指します。講演では、十勝帯広の食文化を内側から育て、地域の人々が自らの食に誇りを持ち、日常の中で体現していくことが、訪れる人々への最大の魅力につながると語られました。多様な食の魅力を発信することで、地域のアイデンティティと観光価値を高めていくことが期待される講演となりました。



続いて、帯広食べ歩きまち株式会社 代表取締役 柏尾哲哉(かしお てつや)様から、「食を通じたまちづくり」と題して、ご講演頂きました。地域の価値を正しく伝えるためには「人の関わり」が欠かせないと語り、食や農業、観光といった分野を横断的に結びつけ、人が集い、共に創る仕組みを育てることの重要性を強調されました。地元の食材や人とのつながりを生かしたプロジェクト、例えば地域資源を活用したクラフトビールの開発などを通じ、参加する楽しさと誇りを共有しながら、地域全体が一体となって発展していく可能性を示す講演となりました。



 

 続いて、ご講演いただいたお二方に加え、株式会社スカイプラス代表の工藤陽司(くどう ようじ)様、一般社団法人帯広青年会議所とかちムーンショット委員会 副委員長の田中誠也(たなか せいや)君、同副委員長の小川将司(おがわ まさし)君を交えたトークセッションが行われました。

 登壇者からは、「地域の魅力は、そこに暮らす人の想いと物語から生まれる」という共通の視点が語られ、歴史や文化、食、生産者の思いなど、土地に根ざしたストーリーを丁寧に発信することが、訪れる人々の共感と持続的な観光につながるとの意見が寄せられました。

 また、行政が制度や支援で基盤を整え、民間が自由な発想で挑戦できる環境をつくることの重要性も共有されました。地域の人々が自発的に関わり続ける「楽しさの連鎖」を育むことが、観光の質を高め、地域経済を支える力になると語られました。さらに、情報発信においては、美しい映像だけでなく、時に“ありのままの姿”を見せることが地域の本当の魅力を伝えるという意見もありました。

 最後には、来年7月に帯広で初開催となる「JCIアカデミー」について紹介され、世界各国から集う青年リーダーが地域の自然や文化を体験し、交流を深める意義が語られました。帯広・十勝の魅力を通して地域の価値を世界へ発信し、小さな地域から世界とつながるきっかけとなる可能性が示されました。

 

 

 最後に、総括として一般社団法人帯広青年会議所 2026年度理事長予定者 梶原 成悟(かじわら せいご)君から、十勝の食と観光を軸に進めてきた取り組みを振り返り、地域資源を磨き上げることで新たな価値を創出する重要性が示されました。農畜産物をはじめとする地元の食材には、すでに全国に誇れる力があり、それを観光と結びつけることで地域経済をさらに発展させることができます。行政・企業・市民が連携し、挑戦を続ける土壌を育てながら、誇りあるまちづくりを進めていく決意が述べられました。

 

 今回の例会を通じて、十勝・帯広の食と観光の可能性を改めて見つめ直し、地域の魅力を内側から育てていく大切さを感じることができました。

 講演やトークセッションを通じて生まれた「気づき」や「つながり」は、地域の未来を支える多くの人々にとって、新たな挑戦への大きな原動力となることでしょう。

 また、行政・企業・市民それぞれが立場を越えて意見を交わし、共に地域を創る意識を高め合えたことは、これからのまちづくりにおいて大きな一歩となりました。

 本事業を契機に、私たち帯広青年会議所は、地域の誇りである「食と人」を軸に、持続可能なまちづくりの実現に向けて歩みを進めてまいります。

 



 本日はお疲れ様でした。




 本日も最後までご一読ありがとうございました!



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