年間スローガン
未来を創り、地域を輝かせるリーダーへ
基本方針
はじめに
近年、変化が激しく、環境が複雑性を増す中、将来の予測が困難な状態となっています。地域の対立と紛争などの影響によるエネルギー価格の変動、物価上昇、人工知能やブロックチェーンなどのテクノロジーの急速な発展が続き、従来の常識が通用しない大きな変化が起きております。
この状況に対応するためには、正しく有益な情報を見極め、取り込む情報収集力や、判断材料を持ったうえでの的確な意思決定を行い、仮説を立て論理的に考え、広い視野を持って自分で考えて行動する人財が必要です。そして、会社や地域を牽引するリーダーとして、より明確なビジョン持って行動することが必要になります。
帯広青年会議所は、先輩諸氏が紡いできた歴史と「修練・奉仕・友情」の三信条のもと、究極の学び舎として地域を牽引するリーダーとなるための成長の機会が提供されます。しかし、入会しただけでは学びは得られず、事業・例会に参加すること、与えられた役職に対しては積極的に挑戦することが必要です。
夢や将来像など明確な目的を描き、勇気を持って青年会議所の運動に果敢に挑戦し取り組むことで、個人の成長に繋がり明確なビジョンを持ったリーダーへとなっていきます。これからも地域に求められる団体として、一般社団法人帯広青年会議所メンバーは「明るい豊かな社会」の実現を目指し、先輩諸氏の紡いできた歴史を継承しながら、インパクトのある運動を展開し、笑顔溢れ活気に満ちた未来を地域に示すことが、希望ある輝かしい未来へと繋がります。
「地域を愛する能動的な人財へ」
とかち帯広の発展のためにも青少年に対する教育は非常に重要です。時代の変化に伴い、青少年に対する教育の変化が必要であり、青少年期は価値観や倫理観が形成される重要な時期であるため、義務教育による読み書きや基礎的な学習だけではなく、リーダーシップと協働能力の開発、創造性と問題解決能力の促進できる機会を行政や企業、地域団体と協力し提供する必要があります。青少年期に体験した経験は、自身の成長や将来の夢に大きな影響を与え、豊かな人生へと繋がり、またその経験から能動的な人財となることで地域にも大きな影響を与え、持続的な発展へと繋がります。
そこで、一般社団法人帯広青年会議所の持つネットワークを活かして、持続可能な地域の発展へと繋げるため、行政や企業、地域団体との連携を今まで以上に強固にし、青少年が新しい価値観や倫理観を形成できる教育プログラムを構築することで、青少年がとかち帯広を愛し、地域のために自ら考え行動する力を持った人財へと導いていきましょう。
「世界の十勝に向けて」
十勝では人口減少や少子高齢化による消費者需要の変化やインターネットショッピングの普及により、地元での消費が減少し地域経済に大きな影響を与えています。帯広では2023年1月末に地元資本の百貨店が閉店し、地域に大きな衝撃を与えました。しかし、地域商業の衰退は、これだけに止まらず、大型商業施設の閉店や撤退が相次ぎ地元経済に危機感を与えています。
十勝には各地に美しい自然や農業などの豊かな一次産業、地域に根ざし愛されているお祭りがあり、世界にも通じる豊かな魅力があります。この豊かな地域資源を有効活用しブランド化を図り、世界に向けて発信することで、インバウンドの増加により地域経済が活性化され、とかち帯広の持続可能な発展へと繋がります。
そこで、一般社団法人帯広青年会議所が先頭に立ち、地域にインパクトを与えるための長期的なビジョンを掲げ、とかち帯広にインバウンドをより取り込むため、美しい自然と農畜産業の価値を高め観光産業の発展を目指し、行政や企業、地域団体と連携し継続的な事業を構築することで、輝かしい未来を創造していきましょう。
「同じ志を持った仲間を増やそう」
帯広青年会議所が明るい豊かな社会の実現のためには、同じ志を胸に様々な困難や課題に挑戦できる仲間の存在が必要不可欠です。平成5年の185名の会員数をピークに減少傾向でありましたが先輩諸氏の協力もあり、近年は増加傾向にあります。
一般社団法人帯広青年会議所の会員数は、運動の幅を広げ、地域への課題に対して様々な方向からアプローチすることが可能となり、ひいては会員数が地域の発展に繋がり一般社団法人帯広青年会議所の存在価値になります。私たちが先輩諸氏から受け継いできた帯広青年会議所を次代につなぐためにも、切磋琢磨できる仲間を増やすことが必要です。
そこで、メンバー一人ひとりが会員拡大への当事者意識を持ち、会員拡大の必要性と青年会議所の魅力や価値を理解し伝える力を身につけ、先輩諸氏の協力のもと戦略的に行動し候補者に対して青年会議所の可能性を積極的に伝え、とかち帯広の輝かしい未来へ繋げるため、メンバー全員で会員拡大を行いましょう。
「強固な組織運営」
厳粛かつ正確な運営は帯広青年会議所が誇る「運営の帯広」と語り継がれ、定款、諸規則の厳守、緊張感のあるセレモニーや先輩諸氏から受け継がれたルール、そして目配り・気配り・心配りを先行する渉外があります。この運営こそが帯広青年会議所としての誇りであります。帯広青年会議所の運動は「運営の帯広」という組織の基盤があるからこそ、帯広青年会議所の事業・例会が成り立ち、組織全体の評価に繋がっています。
先輩諸氏から受け継がれた「運営の帯広」という誇りを今後も絶やさないためにも、運営に携わらないメンバーに対しても運営の重要性や、運営がおろそかになることで組織の評価に繋がることを理解し、運営に対する感謝を忘れることなくメンバー全員で一般社団法人帯広青年会議所の運営を強固にし輝かせましょう。
また、一般社団法人帯広青年会議所の認知度が低く、組織構造や実施している運動が広く伝わっていない状況です。広報の手法を改めて見直し、地域に対して一般社団法人帯広青年会議所の認知度を高め、地域へのブランディングと事業・例会への参加推進へ繋げる必要があります。
そこで、一般社団法人帯広青年会議所の組織の紹介や事業・例会の広報、タイムリーな投稿など地域の方に興味を持っていただける広報を実施していきましょう。近年、広報の手法にも様々なコンテンツや発信の方法があります。また、広報に関するルールも明確にし、今の時代に適した広報の手法を模索しながら関係諸団体と協力し、最適な方法で一般社団法人帯広青年会議所の発信を積極的に行い、地域の方々へのブランディングに繋げ一般社団法人帯広青年会議所を輝かせましょう。
「地域を牽引するリーダーへ」
様々な目的を持って入会されたアカデミーメンバーに対して、66年間先輩諸氏から受け継がれた帯広青年会議所を伝え、三信条である「修練・奉仕・友情」を体現し、青年会議所の運動を通して自分の可能性を見出し、地域を牽引するリーダーとなる機会を提供する必要があります。青年会議所は究極の学び舎であり、様々な成長の機会が提供されます。積極的に成長の機会に挑戦し、夢や将来像など明確な目的と勇気を持って、青年会議所の運動に果敢に挑戦し取り組むことで、社会により良い変化をもたらす人財へと繋がります。
青年会議所で得られる機会に挑戦し、魅力や価値を認識し、青年会議所の運動を通して多くのJAYCEEと厳しさや楽しさを共有することで、今後一生の付き合いとなる仲間ができます。アカデミーメンバーに限らずメンバー一人ひとりが事業・例会に積極的に参加し、他者を思う心を持ち仲間同士で助け合い、互いに視座を高めながら、自分に与えられた責任と自覚を持った地域を牽引する希望溢れる輝かしいリーダーへと成長していきましょう。
「国際アカデミーに向けて」
帯広青年会議所は平成19年に社団法人日本青年会議所第56回全国会員大会を主管し、各地会員会議所や地域へ大きなインパクトを与えました。大きな事業を誘致し、主管することは地域経済の活性化と一般社団法人帯広青年会議所のブランディングにも繋がります。
一般社団法人帯広青年会議所の次なる目標として、公益社団法人日本青年会議所の国際アカデミーを誘致し、主管に向けて行動を起こします。
公益社団法人日本青年会議所国際アカデミーは、世界各地から約80名の次年度会頭予定者や全国のLOMからメンバーが参加し、グローバルネットワーカーとして今後活躍するためのリーダーシップについて学ぶ場となります。
国際アカデミーを一般社団法人帯広青年会議所が主管することで、世界各地のメンバーにとかち帯広の魅力や価値を感じ知ってもらう機会となります。メンバーに対しても国際アカデミーの運営を通して、結束力を深め青年会議所の国際的な側面に触れる貴重な経験を得ることができ、グローバルな視点を育む成長の機会となります。さらに、地域に対しても一般社団法人帯広青年会議所のブランディングが強化され、国際アカデミーにより地域経済の活性化とグローバルな視点の醸成に繋がります。
国際アカデミーを主管するためにメンバーが同じ方向を向き、一丸となり誘致活動と実施に向けて力を合わせ邁進してまいりましょう。
「結びに」
みなさんが、帯広青年会議所に入会した目的はなんでしょうか。理由は様々あると思います。私自身、明確な目的もなく入会し、当初は新年交礼会の雰囲気に圧倒され、おびひろ氷まつりでの毎日大変な準備作業など訳も分からないままに、帯広青年会議所の事業・例会にただ参加していました。
その中でも青年会議所の運動に触れることで、様々な学びや出会いがあり、自分の夢や将来像などの明確なビジョンを持つきっかけとなり、青年会議所が与えてくれる成長の機会に目的を持ち参加することで自己成長へと繋がりました。
入会当初は明確な目的がなくても、青年会議所の運動を通じて、様々な成長の機会に触れることや、LOMメンバーや先輩諸氏、そして出向先での様々な出会いから知見を広げることで、自身の夢や将来像など明確なビジョンを持つことができます。思考停止にならずに青年会議所の運動に明確な目的を持って参加することで、自身の夢や将来像などの明確なビジョンを持った、果敢に挑戦できるリーダーへと成長していきましょう。
また、議案を通すために議案を構築するのではなく「明るい豊かな社会」の実現のため、地域の課題を自分ごとと捉え目的を明確にし、地域に住まう人の気持ちや行動をどう変化させるか、変化をもたらすためにもっとも効果的な手法は何かを考え、事業・例会と青年会議所の運動を前向きに進めていきましょう。
そして、先輩諸氏が紡いできた帯広青年会議所のブランドをこれからも継承し、リーダーシップの開発と地域にインパクトを与える運動を展開し、困難を乗り越え仲間と協力しながら、希望に満ちた笑顔溢れる地域を想像し創造していきましょう。
未来を創るのは私たちです。