はじめに


 この10年間で世の中は目まぐるしく変動し、まさに激動とも言える時代が訪れています。少子高齢化や経済成長率の伸び悩みなど課題を解決するべく、SDGsという新しい観点やAIなどの先進技術の開発によるSociety5.0構想など先進的な考えによる先駆的な挑戦や運動が行われ、次世代のイニシアチブをとろうとする動きが盛んに行われています。
 明るい豊かな社会を創造するために昭和33年36名の同志によって設立された帯広青年会議所は62年間で多くの成果をあげ、地域に好循環をもたらしてきました。先人たちが築いてきた経験を活かし、さらに豊かなとかち帯広のグランドデザインを描くことでさらに運動に推進力を生むことを目的として中期の指針を示します。

帯広青年会議所が受け継ぐべき精神


 帯広青年会議所は60年以上、明るい豊かなとかちの発展のために歩み続け、とかちにおいての帯広青年会議所の姿勢を2000年代指針から受け継がれた「ビタミンJ」と表現してきました。基本スタンスを軽翔性、俊敏性、積極性、視覚性、多様性と5つを示し、JCだからこそできる運動を展開する政策立案実行団体ということを改めてメンバー一人ひとりが自覚し、未来へ向かって行動するべきです。
 様々な団体とまちづくりに関して積極的な交流を行ってきた私たち帯広青年会議所が地域のアイドルギアとなり、地域づくりのコーディネーターとして自らの存在価値を輝かせていく必要があります。この役割が地域に活力をもたらし、地域に求められる団体になると考えています。
 これから未来を歩む私たちは未知の可能性に対して積極果敢に挑戦し未来を切り拓いていく行動力を伴った存在になるべきであり、そのための調査や研究に対して惜しみなく努力を行い、グローバルな視点を身に付け、常に地域のリーダーであるという自覚をもつことがJAYCEEとしての誇りであり、今後も変わらぬ精神性であると考えます。

まちづくりのために


 明るい豊かなとかちとは、とかちの可能性について私たちが青年らしく前向きに知恵を出し合い、各分野に対して先駆的に行動していくことが求められます。未来へ向けて青年会議所という学び舎を通じ運動を展開していきます。

〇SDGsへの取り組み

 公益社団法人日本青年会議所は2019年、日本一のSDGs推進団体を目指し、SDGs推進宣言を行いました。2030年までのSDGs達成による持続可能な社会の実現がとかちの発展に必ずつながります。私たちはSDGsを先駆的に推進し、地域の先頭に立つリーダーとして地域を牽引してきましょう。

〇観光への取り組み

 十勝は日本の中でも多くの魅力を有する素晴らしい地域です。その一つひとつの要素を組み合わせることで新たな魅力を創出し、多くの人々を魅了することができます。その可能性を積極的に追求し、私たちから魅力を発信していきます。

ひとづくりのために


 青年会議所は人生最後の学び舎と呼ばれます。入会したメンバーは活動や運動から様々な学びを得ていき、最後はその学びを周囲の方々に還元することになります。メンバーや地域を担う青少年、活動をともにする地域の方々、多くの方々とともに自身の成長と周囲の成長につなげていくことが地域を担うひとづくりの活性化につながります。私たちは積極的に自己の成長に対して前向きに取り組みます。

〇地域のリーダーとなるための自己研鑽

 青年会議所は常に運動を通じて地域のリーダーを輩出する組織です。私たちは自分の会社はもちろん地域の未来を想像し創造するリーダーとして青年会議所を通じて成長しなければいけません。そのためには個人が積極的に学び成長する機会を創出し、自己の成長へとつなげます。

〇教育への取り組み

 現在、社会は非常に速い速度でグローバル化が展開しています。その中で青年会議所は地域のコミュニティであるのと同時に広い視野をもつ人財が更なるチャンスへ歩むグローバルな環境も与えてくれる稀有な団体です。私たちが未来ある青少年に対して様々な可能性を早い段階で広げ、多くの青少年が活躍できる環境を提供する役割として存在することでとかちを大きく発展させることができます。

最後に


 とかち、日本、世界、全ては想像を超えるスピードで変化をしています。私たちはこの変化に柔軟に対応し、前向きに変化し続けなければいけません。この活動指針が示す方向性は中期ビジョンとして10年間の設定をされていますが、見据える未来とそぐわない場合は、前向きに一言でも変化をさせていくことで、より良い未来へつながっていくと確信します。
 大切なことは、今しかない大切な青年期を前向きに行動することです。未来を前向きに考え続けてください。それが帯広青年会議所の未来への一歩になると信じて歩み続けましょう。